Zopf (パン焼き小屋 ツオップ) 設計事務所

今日、たまたまワイドスクランブル見ていたら、第二部で30分間に渡って松戸市
小金原にある「Zopf」の特集をやっていた。(2014年11月14日)
店舗内部や外装が映るたびに、画面に食い入りつつ懐かしく見てしまいました。

と言うのも、2000年にあの店舗を造ることに関わりを持った者として、当時とは
どう変わったのか、変わった部分、変わらない部分を画面から読み取ろうとして
一所懸命に画面に見入ってしまったと言う次第です。
従いまして、番組の内容は全く覚えていませんが、そこはどうかひとつ。

基本的に、内部は大きく変わってはいない様子。懐かしい気持ちになれました。
外観で見ると、2階がその後に改造がされている様子です。以前は2階は住宅で
リビングからバルコニーに出られる様になっていたのですが、その窓が無くなり、
さらに外部から直接2階に上れる階段が取り付けられた模様で、2階はレストラン
の様です。
しかし、ここに階段を設置したということは、この南壁に設置してあった排煙窓は
どうなってしまったのだろうか?・・・と、老婆心ながらちょっと心配しています。
まあ、機械的に解決する方法もありますので、そうした方法を採ったのでしょう。

「Zopf」のウェブサイトには書かれていないし、話にも全く出ては来ないのですが、
西日に悩む「街のベーカリー」を現在の店舗に造り変えたのは、道産子三人衆、
北海道出身の三人組でした。
施工の監督者は浦河町出身のN田氏。ステンドグラスを制作した旭川市出身の
O川氏。そして、洞爺村出身の私が設計を担当しました。
私にとって、「Zopf」は2つ目のパン店舗の設計でしたので知識はありましたが、
「中世の穴倉の様な店舗を造りたい」と言われたことには戸惑いましたが、強い
西日を避けるためには良い方法だと理解し、アイディアを練りました。

店舗名はドイツ語で「Backstube Zopf (バックシュトゥーベ)」と読み、「パン焼き
小屋 ツォップ」という意味で、「ツォップ」は編みパンの名前だと奥様から説明を
いただきました。
アーリーアメリカンへのこだわりや雑誌、私が一年程アメリカで仕事をしたことを
お話ししたことや、千葉ウォーカーの件など、いくつかを思い出しました。

N田氏の提案と強い希望で設置した枕木と鉄板の看板はいまだに健在の様で、
いい味になっている様子。予算的には無理をしましたが、大正解の様ですね。
(実は、鉄板の防錆が十分ではないと思い、行く末をとても心配していました。)

遠く離れてしまっても、自分が設計した店舗が繁盛しているのを見聞きするのは、
設計者としてはとても嬉しいものです。
(遠く離れたと言うのは地理的にもそうなのですが、「
グループホーム光」の設計
を最後として2年前に設計事務所を閉じ、設計からも遠く離れていると言う意味
でもあります。
このことは、10月にグループホーム光から、今年の「千葉県経営革新優秀企業
知事表彰
を受賞することになったので、表彰式に出席を」と連絡を受けました。
実は、「金利面で優遇が受けられるから」という安直かつ切実な理由で案を練り、
それが千葉県の経営革新事業の認定を受けられることとなり、めでたく低金利
での融資を受けることが可能となって新しい施設の建築を実現させたのですが、
まあ、結果オーライ。気持ちの良い年越しが出来そうだな・・・)



ワイドスクランブル第二部を見終えた後、「Zopf」で検索をして見てみたところ、
大変な数がヒットし、いくつか覗いてみると大いに支持されている様子が伺われ、
素晴らしいことだと感動すら覚えておりました。
さらにふと思い付き、ついでに「zopf 設計」で検索してみたところ、食べに行った
というものばかりでしたが、なぜかページタイトルに「zopf」とともに設計事務所の
名前が記載されているのをいくつか見て、ふつふつと疑問が沸いて来ました。
「なぜ、そこに設計事務所の名称が?」

もしかしたら、設計事務所に関して何も記載・言及が無いための便乗と言うか、
さらに言えば錯覚を利用しようとしているのでは無いかと思ってしましました。
そこで、「努努(ゆめゆめ)、騙されてはいけませんよ」 との思いを込めて、この
ページを作成いたしました。

井原様、りえ様の更なるご活躍を祈念いたしつつ

ではでは
 

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